昨年、生まれて初めて「ライスト」とやらに参戦し、羽生くんの場面にかぎって動画が止まってしまって悪戦苦闘した覚えがあるオータムクラシック。
そんなこともあったので、どうせ頑張って起きてもライストに悪戦苦闘するのは嫌だ、それに夜中に起きれる自信がないので今回は生で見るのは見送ることに。。
SPは朝方すぐチェック。首位発進でホッとして、翌日のフリーはこれも朝方見よう、と思って寝ました。
しかし、なんということでしょう。目覚ましもしてないのにきちんと夜中に目が覚めてライストをチェックしたらキーガンが滑り終わったところで、羽生くんの滑走順少し前でした。
遠足の日に限って早起きできる、そういう習性が大人になってもいまだに…!ビックリしました。いつも寝坊ばかりなのに。
さて、前置きはさておき。羽生結弦選手の感想を書きたいと思います。
※女子シングル紀平梨花さん、優勝おめでとうございます!(でもまだフリーチェックしてないの…!)
ショート
先に結果だけを見ました。確か去年はジャンプは全部決めてスピンがノーカンになって97点とかでした。今回は最初のサルコウが転倒してしまっての98点。
「世界選手権の失敗をちょっと引きずっているかなと思うので。気合も入っていたんですけど、ちょっと考えないとな、とは思います」(スポニチ2019/9/16)
私が唯一見た生の羽生くんはまさに世界選手権のショートの羽生くんでした。そういえばあれからずっとサルコウがなぜだか決まらない。あんなに絶品なサルコウなのに、やはりメンタルでわずかなもののズレが影響を与えるのですね。
――サルコー入る前に世界選手権のことがよぎる感じなのか。
「よぎるっていうか、無駄に意識するんですよね。考えすぎるっていうか、なんて言えばいいんですかね。感覚の問題なんで言葉にするのがちょっと難しいんですけど。この時、こういうミスをしたなって一瞬よぎっちゃうんですかね。考えちゃうんですかね。理論を。理論で凄い固めちゃうタイプなんで。それがもっと感覚的に跳べていたジャンプだったからこそ、今回はちょっと理論に引っ張られすぎちゃったかなという感じ。でも、トーループの場合は逆に今回は感覚がよくなくて、理論で固めたから理論でそのまま跳べるんだけど、サルコーの場合は感覚でいきすぎていて、理論に入っていっちゃった瞬間に固まっちゃったという感じですかね。(質問に)ありがとうございます。分析ができた」
アクセルはまさに秋に寄せたアクセル
羽生くんの神髄を見た!世界一の表現者だと確信しました。この音楽少し暗くて切なくてドラマチックで秋のイメージにピッタリ。羽生くんのツイズルはまさにハラハラと葉が舞う秋の風景にピッタリ。ドラマチックなアクセルに、ツイズルと音楽のぴたり感が凄くて、ああ、表現者だなあ、と思いました。うまく言えないけれど、芸術を見た、という感覚と、やっぱり彼は別格の存在なんだと改めて再確認できました。
フリー
夜中に起きてライストを見たフリー。途中止まったりしたけれど羽生くんの演技は見れました!
冒頭の二つのジャンプは着氷が乱れました。素人の私が言うのもおかしいですがループの時は「あれ、入るスピードが足りない」と思いました。サルコウはそうでもなかったのですが…。
でもそのあとの要素はほぼ完ぺきで、「ああ、羽生くんだ」と思いました。なんだその感想…って感じですが。ミスを引きずらず、やはり本人の底力が彼を支えている。
美しいルッツ
ほぼすべてに近いスポーツニュースを見ているけれど、羽生くん、公式戦で平昌五輪以来ルッツを跳んだのですよ!平昌では乱れてしまったから、きれいなルッツを最後に跳んだのは2017年以降ってことじゃないのかしら?ルッツを2年ぶりに跳んだことに触れている媒体は見かけなかったような…。
ルッツジャンプの見分けでも書きましたが、羽生くんのルッツは最初の「ツー」部分が少ないうえに跳び方が軽くて美しい。ここにも羽生くんの別格の強さを見た感じ。
回転不足…解せぬ
綺麗に決まったと思った。4Tふたつと3A3Tの3Tが回転不足とは!
全然わからなかったよ…というか羽生くん本人でさえそんな感覚なかったと言っているのに…。
――回転不足3つというのは。
「そんな刺さってました?トーループが2つ、刺さってます?あれで刺さるの?4ループが刺さっているわけじゃなく?それで点数が出ないのか…。アクセルトーは3、3の方ですかね。普通に降りたなと思ったんですけど。トーループに関しては自分の感覚としては疑問がないので。あまり深く考えてないです」
以前、真央ちゃんがキム・ヨナとライバル同士だったとき、テレビでGOEについてあまり取り上げてくれてなかった気がしています。でも羽生くんが活躍するようになって詳しく解説するようになったけれど、回転不足についてはいまだにテレビでほとんどスルーされて謎に包まれている感じです。
「こういうのが回転不足の例」みたいなの解説してくれないかな~公平に。ISUの偉い人がビデオで実例を見せながら説明してくれてもいいな。
あと、回転不足をコールしたら証拠のVTRを分かりやすく流すとか‥。
モヤモヤをなくすような方向性にならないかな…。
優勝おめでとう
国際大会優勝の記録がまた1つ増えました!めでたい!
色々と悔しいところはあるけれど、私はそれでも前年の点数の傾向を考えたら悪くないし、少し課題がある程度で優勝できてめでたい、とのんきに考えてしまいます。
でも彼は違う。そんなに気負わなくてもいいのに…と思ってしまうほど、背中に大きなものをしょって自分にプレッシャーをかけて戦っている。妥協なんてしてはいけないんだ、と考えさせられます。
そして高い高い壁だと考えてきた四回転アクセルについても、「あとは降りるだけ」というところまで来ているとな!ハーネスではきれいに降りられていると…!
ああ、そのハーネス風景も回って転んでいるところもできるなら見てみたい。