20年以上分からなかったフィギュアスケートのジャンプがあっという間にわかるようになった経緯にちなんで、ジャンプの見分けシリーズを書いてみます。
今回は、一番見分けが簡単なアクセルジャンプについて。
目次
ジャンプの種類は6種類
難易度順に6種類。
- アクセル
- ルッツ
- フリップ
- ループ
- サルコウ
- トゥループ
アクセルは唯一の前向き
坂本花織さんのダブルアクセルジャンプ。こういう構えが出るのは唯一アクセルジャンプだけ。
ジャンプの見分け参考サイト
理論的なことは、こちらから。
アクセルジャンプは個性豊か
私はアクセルジャンプが大好きです。ほかのジャンプと立ち位置が違うポジションといい、選手それぞれみな個性がでやすいジャンプでもあります。飛距離が凄いハン・ヤンくん、宇野昌磨くんや、高さとスケールが大きい伊藤みどりさん、エレガントに飛ぶ浅田真央さん、切れ味があってスパって飛ぶ紀平梨花さん、妖艶に飛ぶトゥクタミシェワ、音ハメぴったりで美しい羽生結弦くん…。ほかのジャンプよりも、いろどり豊か感満載ジャンプって感じなのです。
アクセルというとトリプルアクセルばかり騒がれがちですが、ダブルアクセルも見どころが多いと思っています。最近は羽生選手のようにカウンターからダブルアクセルを跳ぶ女子をよく見かける気がしています。
坂本花織選手のカウンターからのダブルアクセル
正面を向いて手を伸ばし…。
ポジションを戻して…。
後ろを振り返り…。
えい!
決まった!
伊藤みどりさんのカウンターからのダブルアクセル
解説ではルッツに見えかけて違うんです!みたいな。
アクセルジャンプのドラマ性
トリプルアクセルを跳んで銀メダルを取った伊藤みどりさん、トリプルアクセルが常にドラマを生んだ浅田真央さん。24歳で生涯ではじめてGOEプラスのトリプルアクセルを跳んだのがオリンピックというミラクルの長洲未来さん。もう引退しようと思ったけれどもう一年と頑張ったらトリプルアクセルを全日本の舞台で決めることができた細田采花さん。
そして異次元の4回転アクセルに挑もうとしている羽生結弦くん…。ドラマ性も多いのもアクセルジャンプの特徴です。
これまでの女子のトリプルアクセル
これまでの歴史で限られた女子しか跳べなかったトリプルアクセルはやはり簡単じゃないようです。これまでの国際大会における女子のトリプルアクセルを紐解くと…。
- 伊藤みどり(19) 1988 NHK杯
- トーニャ・ハーディング(20) 1991 世界選手権
- 中野友加里(17) 2002 スケートアメリカ
- リュドミラ・ネリディナ(17) 2002 スケートアメリカ
- 浅田真央(14) 2004 ジュニアグランプリファイナル
- エリザベータ・トゥクタミシェワ(19) 2015 世界選手権
- 紀平梨花(14) 2016 ジュニアグランプリリュブリャナ杯
- 長洲未来(24) 2017 USインターナショナルクラシック
- アリサ・リウ(12) 2018 アジアンオープン
※年齢は生年月日と当時の試合の日から計算してみましたが、もし間違っていたらすみません。
伊藤みどりさんが1992年にオリンピックで決めてから、10年たってやっとトリプルアクセルを決めた女子がいきなり同じ大会で2人も決める不思議なジャンプ。
23歳で決めた細田采花さんや24歳で決めた長洲未来さんなど、年齢は関係ない!みたいな不思議なジャンプ。
かといって、実力者の金メダリストのクリスティ山口さんもキム・ヨナもトリプルアクセルを練習していたけれど試合で実践できなかった不思議なジャンプ。
4回転ジャンプは得意なのにトリプルアクセルが苦手という男子選手がちらほらいる不思議なジャンプ。
4回転ジャンパーのトゥルソワは陸では余裕でトリプルアクセルを飛ぶがまだ実践に入れてないという不思議なジャンプ。
とにかく主人公っぽい要素もたっぷりのトリプルアクセルは、魅力的で多くの人が夢中になりやすいものだと感じます。