フィギュアスケート試合・イベント 全日本選手権 紀平梨花 宮原知子 坂本花織 三原舞依 樋口新葉

全日本フィギュアスケート選手権2018女子レビュー

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フリー見終わりましたのでフリー感想追記しました。

女子ショート

第1グループは見れず、第2グループから最終まで見て、それからまた録画で第1グループを見ました。

三原舞依さんが滑って初めて、「うおお、今までの人たちとレベルが違う」と感じました。そして同時に、「これがスケーティングの質なのか」ということも分かりました。ジャンプやスピンなどの要素ひとつひとつは女子のショートプログラムではみなそんなに大きく差があるわけではありません。でも、「ああ、違う」と思わせてしまうのはトップレベル選手ならではなのかと思いました。

そして坂本花織選手もジャンプをばっちり決めて良かったです。とにかくジャンプの質が素晴らしい!

樋口新葉さんは久しぶりに見る感じだけれど、これまたキレキレの会心の演技!ネットで「ふしぎなおどりを踊った」というのを見たけれど、本当に不思議な振り付けなのに、カッコいいし彼女の個性にとてもあっていると思いました。以前見たフリーはまだ滑り込んでない感じだったのだけれど、全日本では仕上げてくるでしょうか。

…全日本女子、さすがレベル高い!と思ってたけれど、本田真凜選手は魅惑的な振り付けはとてもよかったけれど、ジャンプミスがあったり、山下真瑚さんもミスが出てしまいました。 ショートはミスが出るとがくんと順位が落ちるから大変。

紀平梨花さんもトリプルアクセルがミスしたけれど回転が足りていたのは幸いでした。それよりも、3回転ルッツのつぎがダブルになったのが痛い。それでも何とか最終グループに入れたのは彼女の基盤の強さがあるからでしょう。

最終滑走の宮原知子さんは神がかって美しい演技でした。しばらくの間「表現とは技術なのかな、それとも天性の色気?みたいなやつなのかな」とかずっと考えていたけれど、彼女の演技を見ていて、「表現は技術だ」と確信に変わりました。それと同時に、「ああ、この演技がグランプリファイナルでできていれば」とまで思ってしまいました。音楽の美しさと演技の美しさが相まってちょっと泣きそうになりました。

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他の選手では、青木祐奈さんの町田樹リスペクトの「エデンの東」が印象的でした。ずっと不振続きだったそうで、それが復活してきたというのは本当にうれしい。挫折を乗り越えた人は強いし、尊敬します。世界でも成功者の少ないトリプルルッツートリプルループ!すかさずセカンドジャンプをクルクルって回る姿は素敵です。

村上佳菜子さんと同学年(ということは羽生結弦選手や田中刑事選手、コリヤダくんやジェイソンも)の細田采花さん。3Aを決めた!22でトリプルアクセルを決めたというのが凄いし、全日本選手権という舞台で決められたのも凄い。大庭雅さんは安藤美姫さん振り付けとのことでしたが、安藤さんが乗り移ってるのかと思うくらい、情熱のある安藤みを感じる演技でした。キスクラでも堂々と安藤さん!

今日は男子ショートですが、宇野昌磨選手、ぜひぶっちぎりでショート首位になってほしいな。最近メンタルが落ちている様子なのでぜひ今度こそノーミスのショートを見せてほしいな、と思います。

女子フリー

泣いた…。

神試合ってこういうのを言うのね。いまだに思い出しては震えます!。正直、去年まではロシアが強いイメージで、日本女子はそこそこ頑張っているけれどあと一歩というイメージでした。実際、女子の人気は少し盛り上がりに欠けていた印象です。

だけど、シニアデビューした紀平梨花選手の快進撃と、オリンピックを経験した宮原知子さんと坂本花織さんがますます強くなって存在感を新たにし、なんか女子も盛り上がってきたー!というわくわく感が出てきました。

細田采花さんはフリーでも2本のトリプルアクセルを決めました!23歳で全日本でトリプルアクセル3本決めるってすごすぎる!今から国際大会派遣して認定してもらえないかなあ?なんて思っちゃう。

樋口新葉さんはケガの影響もあったのかミスが目立ちましたが、本人はなんとかやり切った表情に見えました。ただ、フリーは先シーズンのスカイフォールがよかっただけになんか冴えない…。ショートがキレッキレだっただけに。

紀平さんはトリプルアクセルを2本決めて、若干小さいミスがあったものの、155点を出し首位に!ルッツでステップアウトしそうなところを何とかオイラーとダブルサルコウを付けた機転がすごかった。羽生君も以前オイラーの回転不足をやっていたけれど、今回の紀平さんのも同じ感じっぽく見えました。

三原舞依さんは可憐な演技で220点!惜しくも紀平さんにはおよびませんが表彰台が見えてきました。

そして宮原さん。5連覇がかかる試合です。彼女の今回のプログラムは情熱が感じられてとても好きなのです。表情一つ一つとってもドラマが感じられます。ただ、3フリップが2フリップになってしまう痛恨のミス。男子の試合なら大したミスにはならないかもしれませんが、女子のトップレベルの戦いではこれが命取りに…。僅差で紀平さんを上回ることができず、暫定2位に。

最終滑走は坂本花織さん。今までの点数が220点台続きですごすぎて、これを抜くのは難しいのではないか、と思ってしまいましたが、プレッシャーをはねのける神演技でした…。正直リアルタイムでは順位が気になっていまいましたが、今日フジテレビで改めてノーカットで放送されたのを見て、ボロボロと涙が…。「ピアノレッスン」という映画は見たことがないのですが、それでも演技からドラマが見えてきて、心が震えてしまいました。特に最後のトリプルループからのスピンの流れは、なんてドラマチックなんでしょう。

どなたかのコメンテイターの方も言っていましたが、「最初は坂本さんはもっと明るいキャラを生かしたプログラムをしたほうがいいのにと思ってたけれど、完全にものにしましたよね」と。私もそう思います。明るい音楽のもみたいけど…。この音楽はまだ10代の少女感があるうちに演じるのが合ってると思う。

昨日の宮原さんのショートも心を震わせる演技で泣きそうになりました、と書きましたが、坂本さんのフリーでも私をぼろぼろと泣かせました。

同時期にロシアでもジュニアが大活躍しておそロシア…。なんて言われていましたが日本も全然負けていない!というか素晴らしい選手がたくさんいる日本ってすごいな、誇りだな、と思いました。

男子も女子の演技に刺激を受けて、ぜひ神演技続出でお願いしたいです!

結果

PL選手名所属SPFSPoints
1.坂本 花織  シスメックス22228.01
2.紀平 梨花  関西大学KFSC51223.76
3.宮原 知子  関西大学14223.34
4.三原 舞依  シスメックス33220.80
5.樋口 新葉  開智日本橋学園高校47197.63
6.山下 真瑚  中京大中京高校95197.14
7.横井 ゆは菜  中京大中京高校66196.37
8.細田 采花  関西大学108185.74

第87回全日本選手権大会 リザルト

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