羽生結弦 宇野昌磨 フィギュアスケートあれこれ

色気とナルシストと表現と…

投稿日:2019年2月20日 更新日:

最近、情報番組などでフィギュアスケートの演技で宇野昌磨選手に対して「色気が出てきた」とか、羽生結弦選手に対して「ナルシスト」などの言葉を聞いたりすることがあるので、私自身の率直な印象と照らし合わせてみたいと思います。

どうしてこんなことをわざわざ書くといえば、宇野くんにも羽生くんにも「色気」とか「ナルシスト」とか全く感じたことがないので、「えええ~~!」って思ったから。

もちろんそれは私の感覚なので、もしかしたら私が世間とずれているのかもしれない…。…しれないけれど、どの辺で色気だのナルシストだの呼ばれる所以になるのか、ちょっとまとめてみたいな~という好奇心から。

「色気」とは?

※平昌五輪の時にのインタビューでも羽生選手が「色気ないです!」と必死で否定していたことからも、宇野くんだけではなく羽生くんまで色気があると言われている、という前提です。

色気とは

1 色の加減。色の調子。色合い。「青の色気が薄い」
 異性に対する関心や欲求。色情。「色気がつく」
3 人をひきつける性的魅力。「色気たっぷりの目つき」
4 愛嬌 (あいきょう) 。愛想。おもしろみ。風情。「色気のないあいさつ」
5 女性の存在。女っ気。「色気抜きの宴席」
6 社会的地位などに対する興味・関心。「大臣の椅子に色気を示す」(goo辞書より)

主に、上の2~4あたりが巷で言われる「色気」で、フィギュアスケートの表現で関係しそうな項目なんですかね。「愛嬌」ってのも色気ということなので、「素っ気ない無機質な感じ」の対極にあるのが「色気」と考えると、「ああ、宇野くんも羽生君もそういう意味では色気があるのかも」と合点が行きました。「円熟味」とかに近いような意味合いで。

私の「色気」のイメージは、男子が女子に投げキッスとかしていたり、女子がウインクして男子をドキッとさせているイメージです。ちょっと古い漫画にありがちの。

thetruthpreneur / Pixabay

有名人では北村一輝とか、橋本マナミとか、フィギュアスケーターではエリザベータ・トゥクタミシェワ!
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こういう感じなのが、「色気」というのかなあ…?って私は思っていたので、「宇野くんに色気が出てきた」という言い方は私の思い描いていた「色気」とちょっと違う意味でつかわれていたのかもしれないな、と。

そういえば男性のコメンテーターまで「色気が」と言っていたような気がするので、「異性」を惹きつけることにこだわらず、「人を」惹きつけていれば「色気がある」と解釈されているのかもしれません。

そういえば宇野くんも羽生くんもストイックなイメージがありますが、「恋愛しろ」とか「もっと映画とか絵画とかに触れて」など全然言われませんよね。表現力を身に着けるのに恋愛だの芸術に触れろだのは昔から言われたりするところですが、全然言われないところをみると、表現についてあれこれ言う人はあんまりいないんだな、ってことなのかな…?

「ナルシスト」とは?

私がちょっと納得いかないのは、なんで羽生くんばかりナルシストと言われるのかな?ということ。ナルシストと言えば、私の中では鏡ばっかり見て外見ばかり気にしている男の人のイメージです。あと、やたら筋肉をアピールする人とか。ナルシストという言葉は女性でも使われることもあるかもしれませんが、一般的には男性に対して言われがちですよね。

私が羽生君がナルシストに見えないのは、鏡とかじっと見てそうに見えないし、多分服とかも自分で買ったことがないんじゃ…って感じるからです。お肌の手入れとかしてないって言ってたし、肌きれいだけどたしかにその辺はこだわってなさそうに見える。

(↑少なくとも、この本に描かれているようなイメージとは羽生君は違うと思う。)

私の中でのナルシストのイメージは、NEWSの手越祐也、ミッチーとして賑わっていたころの及川光博。あと、筋肉自慢の庄司智春。ジャニーズや男性ホストの方々。フィギュアスケーターの中では、私は高橋大輔さんや町田樹さんの方が羽生くんよりナルシスト味があるなあ・・と思います(主観です!)。でも、彼らは人前でそういう風に振舞っているだけで、いわばそういうイメージをキャラとして魅せているだけ、という風にも見えます。

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ナルシシスト(ナルシスト)とは。

自己陶酔型の人。また、うぬぼれ屋。ナルシスト。(goo辞書より)

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自己陶酔とは。

自分の行動や容姿にうっとりして酔いしれること。(実用日本語表現辞典より)

羽生くんがナルシストと言われるのは、もしかしたら氷上での演技がうっとりするような表現が多いからなのかな?(例:オペラ座の怪人)というのと、パリの散歩道やクレイジーでちょっとキザっぽい表現をするだからかな?と(そういう路線で演技してるだけかと思ってたけど…)

村上佳菜子さんが「俺を見ろ」という感じがナルシストかと思っていたと言っていましたが、もしかしたら幼かったころの村上さんには「そこまでやるんだ!」という衝撃のようなものがあったのかな…?と推測します。男子選手ではたしかにあまりそういうタイプはいないかもしれませんね。

「ナルシスト」というとちょっと悪口っぽいイメージが先行してしまうかもしれませんが、観客を惹きつけるように自分を美しく表現しようとすること、ととらえれば、羽生君はたしかにナルシストと言えるのかもしれません。

でも、表現者は皆その時だけは「ナルシスト」になるものだと思うのです。カメラや観客の前に立つ芸能人もみんなそう。お客様に魅せるために、自分がいかに美しくあるべきか追及し表現する。だから、テレビに出ている人はもちろん、ミュージシャンや舞台などで活躍しているダンサーやバレリーナなども皆ナルシスト。

一方、自分が美しいと思っていなければやってられないのも「ナルシスト」。芸能人やモデルさんたちがインスタグラムで可愛くとった写真をupするのもナルシスト。美しい体型をキープしていないとあっという間に干されてしまうから体重維持も必死でやるしエステも頑張る。男性モデルも肌の手入れをしたり髪にも気を遣う。

要は、ただ「美に対するプロ意識が高い」ということなんだと。

まとめ

当初は「色気」とか「ナルシスト」の言葉のイメージをそのまま宇野くんや羽生くんに当てはめようとすると、ピンとこないところがありましたが、ちょっとづつ紐解いていくとたくさんの解釈の中から当てはまるところもあり「ああ~…」って少し納得も行きました。

ただ、色気はともかくナルシストはちょっと悪い意味でつかわれがちなのであまりいい気分ではないですね。ナルシストという言葉には、上の本にあるように「自己愛が過ぎる」「うぬぼれ」という悪いイメージも強いので、やっぱりあんまりいい言葉に聞こえないかも。私は羽生くんは氷上の時だけスイッチが入るタイプかな、と思っていたので。

かといって、色気成分もナルシスト成分もなければ、表現としての個性も魅力も全くないものになっていただろうな、とは思います。だからきっと誉め言葉なんだろう…。

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