金曜日から始まるグランプリファイナルに先駆けて、男子シングルの見どころの一つである宇野昌磨VSネイサン・チェン。どちらがファイナルを制するのか楽しみでもあり、ドキドキでもあり。
日本人びいきなのもあって宇野昌磨くんに肩入れしてしまうところはあるのですが(これがナショナルバイアス?)、実力的にはほぼ互角かな、と感じています。
目次
素人目から見た二人の今シーズンの特徴
(あくまで素人目ですので、軽く聞き流してください)
宇野昌磨
- 最初から最後まで手を抜くことなく全力で滑っていて音楽もきちんと聴いている印象。最近は後半にスタミナ切れかと思われる転倒もあるが、コンボのセカンドジャンプで転倒するくらいなので、大したダメージにならず大きくボロボロとは崩れない強さがある。
- ジャンプの形や着氷には課題がありそうなものの、昨年よりだいぶ良くなったように感じる。助走が短く入り方に工夫があるのでそこそこの加点が得られるのは強み。
- 大きく失点しないし安定感はあるものの、本人にまだ満足感が得られてない様子で、少しスランプ状態にあるように見える。
ネイサン・チェン
- ジャンプの助走が長いものの、ジャンプそのものは綺麗な形をしている。失敗も少ない。
- ステップシークエンスはキレがあり、モダンでカッコいい。(ステップシークエンス以外のところももう少し気を配っていただきたい…。)
- 昨年のような6回もの4回転を入れてくるよりは、構成をだいぶ下げてきている。大会のレベルに合わせてなのか、もう以前のような4回転を入れまくる路線をやめたのかは不明だけれど、今の方がずっと見やすくまとまって見える。ただ、練習不足なのか、まだピークが来ていないだけなのかわからないけれど、本来の強さがまだ見れてない感じで調子良くはなさそう。
二人に共通しているのは、どちらも実力的には近いものの、絶好調には見えないところ。でも実質この二人の争いになると思うので目が離せません。
今シーズンの成績比較
宇野昌磨
- ロンバルディア杯 276.20
SP104.15(TES57.65 PCS46.50)FP172.05(TES83.75 PCS89.30 −1.00) - スケートカナダ 277.25
SP88.87(TES46.63 PCS43.24 −1.00)FP188.38(TES101.74 PCS88.64 −2.00) - NHK杯 276.45
SP92.49(TES48.91 PCS44.58 −1.00)FP183.96(TES94.18 PCS89.78)
ネイサン・チェン
- スケートアメリカ 280.57
SP90.58(TES45.94 PCS44.64)FP189.99(TES99.05 PCS90.94) - スケートフランス 271.58
SP86.94(TES44.29 PCS43.65 −1.00)FP184.64(TES96.94 PCS87.70)
宇野選手、点数が3大会ほぼ一緒!何かしら転んでいるのがもったいない。目標通りノーミスできれば…。ネイサンチェンはアメリカ大会の時のプラスアルファがあれば…。
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今までの直接対決まとめ
二人の直接対決はどっちが多く勝っているのか?好奇心で調べてみました。本当はボーヤン君や羽生結弦選手もいれて比べようと思ったのですが大変になるのでまたの機会にします。
※団体戦はショートとフリー別々に数えています。
2018・2019シーズン 宇野1 ネイサン0
- ジャパンオープン
1位 宇野昌磨(FP186.69)
4位 ネイサン・チェン(FP144.96)
2017・2018シーズン 宇野2 ネイサン3
- 世界選手権
1位 ネイサン・チェン(321.40 SP101.94 FP219.46)
2位 宇野昌磨(273.77 SP94.26 FP179.51) - 平昌五輪 個人戦
2位 宇野昌磨(306.90 SP104.17 FP202.73)
5位 ネイサン・チェン(297.35 SP82.27 FP215.08) - 平昌五輪 団体戦
1位 宇野昌磨(SP103.25)
4位 ネイサン・チェン(SP80.61) - グランプリファイナル
1位 ネイサン・チェン(286.51 SP103.32 FP183.19)
2位 宇野昌磨(286.01 SP101.51 FP184.50) - ジャパンオープン
2位 ネイサン・チェン(FP178.46)
3位 宇野昌磨(FP175.45)
2016・2017シーズン 宇野3 ネイサン2
- 国別対抗戦 ショート
1位 宇野昌磨(SP103.53)
2位 ネイサン・チェン(SP99.28) - 国別対抗戦 フリー
2位 宇野昌磨(FP198.49)
4位 ネイサン・チェン(FP185.24) - 世界選手権
2位 宇野昌磨(319.31 SP104.86 FP214.45)
6位 ネイサン・チェン(290.72 SP97.33 FP193.39) - 四大陸選手権
1位 ネイサン・チェン (307.46 SP97.04 FP206.67)
3位 宇野昌磨(288.05 SP100.28 FP187.77) - グランプリファイナル
2位 ネイサン・チェン(282.85 SP85.30 FP197.55)
3位 宇野昌磨(282.51 SP86.82 FP195.69)
2015・2016シーズン
宇野シニア、ネイサンジュニアのため直接対決なし
2014・2015 宇野2 ネイサン0
- ジュニア世界選手権
1位 宇野昌磨(232.54 SP84.87 FP214.45)
4位 ネイサン・チェン (213.85 SP69.87 FP143.98) - JGPSクロアチア杯
1位 宇野昌磨(227.51 SP74.82 FP152.69)
2位 ネイサン・チェン(208.16 SP72.57 FP135.59)
2013・2014 宇野1 ネイサン1
- ジュニア世界選手権
3位 ネイサン・チェン (212.03 SP69.65 FP142.38)
5位 宇野昌磨(206.50 SP70.67 FP135.83) - JGPSクロアチア杯
1位 宇野昌磨(227.51 SP74.82 FP152.69)
2位 ネイサン・チェン(208.16 SP72.57 FP135.59)
これ以上は見つからなかったのでまとめると、宇野昌磨9勝、ネイサン・チェン6勝となりました。ジュニア時代は宇野3勝、ネイサン1勝、シニアに上がってからは宇野6勝、ネイサン5勝です!
なかなかいい勝負です!